バッククォートとテンプレートリテラルを使った文字列処理【WordPress向け完全版】

バッククォートとテンプレートリテラルを使った文字列処理【WordPress向け完全版】

プログラミングを始めると、「(バッククォート)」と「'(シングルクォーテーション)」の違いで迷うことがあります。
特に WordPress で JavaScript や PHP のコードをブログに貼る場合、この違いを理解しておくと、JSONエラーや表示崩れを防ぐことができます。

💡 追記:最初は Enlighter などのプラグインでコードを試しましたが、Gutenberg 上で JSON エラー回避ができませんでした。そのため、(バッククォート)$波括弧 に文字化して安全に表示する形式にしています。

🔰 そもそもクォーテーションとは?

プログラミングでの「クォーテーション」とは、文字列を囲むための記号のことです。JavaScript では主に次の3種類があります。

基本的にどれも文字列を扱えますが、バッククォートだけは特別な機能を持ち、複数行や変数の埋め込みが可能です。

🌞 シングルクォーテーションとダブルクォーテーション

使用例(JavaScript)

// シングルクォーテーション('...')
const a1 = 'シングルクォーテーション';
console.log(a1);

// ダブルクォーテーション("...")
const a2 = "ダブルクォーテーション";
console.log(a2);

// 改行(\n を利用)
const a3 = '1行目\n2行目';
console.log(a3);

🌙 バッククォート(テンプレートリテラル)

使用例(JavaScript)

// バッククォート(テンプレートリテラル)
const b1 = (バッククォート)1行目
2行目(バッククォート);
console.log(b1);

// 変数埋め込み(+不要)
const name = 'のび太';
const age = 10;
const b2 = (バッククォート)私は$波括弧{name}です。年齢は$波括弧{age}歳です。
             ← コンソール上に 「名前はのび太です。年齢は10歳です。」 が表示される。(バッククォート);
console.log(b2);

📌 シングルクォーテーションとバッククォートの違い

以下のコードを比べると違いが直感的にわかります。

// 変数を用意
const name = 'のび太';
const age = 10;
const address = '東京都';

// シングルクォーテーション(変数は埋め込めない)
const sentence1 = '名前は' + name + 'です。年齢は' + age + '歳または' + (age + 1) + '歳で、' + address + 'に住んでいます'
                  + '← コンソール上に 「名前はのび太です。年齢は10歳または11歳で、東京都に住んでいます。」 が表示される。';
console.log(sentence1);

// バッククォート(テンプレートリテラルで変数を埋め込める)
const sentence2 = (バッククォート)名前は$波括弧{name}です。年齢は$波括弧{age}歳または$波括弧{age +1}歳で、$波括弧{address}に住んでいます
                   ← コンソール上に 「名前はのび太です。年齢は10歳または11歳で、東京都に住んでいます。」 が表示される。(バッククォート);
console.log(sentence2);

👉 シングルクォーテーションは「文字列を囲むだけ」ですが、バッククォートは「変数や式を埋め込める」「複数行をそのまま書ける」「+ で繋がなくてもよい」という点で強力です。

⚠ WordPressでの注意

✅ まとめ

記号主な用途特徴
(バッククォート)JSのテンプレートリテラル複数行OK、$波括弧で変数埋め込み可、+不要
”(シングルクォーテーション)JS/PHP文字列単純に文字列を囲むだけ、\nで改行可能
“”(ダブルクォーテーション)JS/PHP文字列シングルクォーテーションとほぼ同じ、\nで改行可能

💡 この形式でカスタムHTMLブロックに貼ると、文章・箇条書き・絵文字・コードブロックすべてそのまま表示され、JSONエラーの心配もありません。