FileZillaでWordPressに自作テーマをアップロードする方法

※ 本記事で使用している管理画面のスクリーンショットは、

 実運用環境をもとにしつつ、セキュリティ上重要な情報は適切に加工しています。

 そのため、実際の画面構成や設定の流れを学習しながらも、

 安全に理解できる内容となっています。

FileZilla(ファイルジラ)で「ConoHa WING」にホームページや自作テーマのデータをアップロードする方法を、
パソコン初心者の方でもつまずかないように、手順+仕組みの両方から、ゆっくり・やさしく説明します。

この記事では手順だけでなく、

といった「よくある疑問」も一緒に理解できる構成にしています。


🌍 まず全体のイメージ

あなたのパソコン →(FileZilla)→ ConoHaのサーバー(インターネット上のあなたの家)

つまり:

ファイルをアップロードするとは、
自分のパソコンにあるデータを、ネット上の家に運ぶことです。


🧰 用意するもの

1️⃣ ConoHa WING にログイン
👉 https://www.conoha.jp/wing/

2️⃣ FileZilla(ファイルジラ)をインストール
👉 https://filezilla-project.org/ (無料)


🪄 ステップ①:ConoHaの基本情報(FileZilla用)を確認

  1. ConoHaにログイン
  2. 左メニューから
    「サイト管理」→「サイト設定」→「FTP」
  3. 「FTP情報」または「SFTP情報」を確認
    ※この記事では FTP情報 を使います
項目名意味例(イメージ)
ホスト名サーバーの住所sv123.conoha.ne.jp
ユーザー名あなた専用の鍵の名前wing123456
パスワードサーバーを開けるカギ設定した文字列
ポート番号入口番号21(FTP) / 22(SFTP)
プロトコル配送ルールFTP / SFTP

🔹 FTP と SFTP の違い

項目FTPSFTP
接続方式通常の転送(暗号化なし)SSHで暗号化
ポート2122
ConoHa推奨○(設定が簡単)○(安全性が高い)
注意点パッシブモード必須SSH有効化が必要

💡 補足:
SFTPのほうが安全ですが、
ConoHaの初期設定ではFTPのほうが接続しやすく、初心者向けです。


🚚 ステップ②:FileZillaでサーバーに接続

1️⃣ FileZillaを起動し、サイトマネージャーを開く

上部メニューから

「ファイル」→「サイトマネージャー」

をクリックします。

2️⃣ 接続情報を入力

項目入力内容
ホストConoHaのホスト名
ユーザー名FTPユーザー名
パスワードFTPパスワード
ポート21

入力後、「接続」 をクリックします。


🔹 初回接続時の警告について

初回接続時に、
「証明書のホスト名が一致しない」という警告が表示されることがあります。

✅ 結論:ConoHaでは正常な表示です。

⚠️ 公共Wi-Fi利用時は、接続先が正しいか必ず確認してください。


🔹 FileZillaで接続できない理由(よくある原因)

ここからは、
なぜ「パッシブモード」にしないと失敗しやすいのか
仕組みから説明します。


🔍 FTPの通信の仕組みをかんたんに理解しよう

FTP通信では、実は 2本の通信 が使われています。

種類役割
コントロール通信ログイン・命令のやりとり(21番)
データ通信ファイルそのものの転送

👉 多くのトラブルは データ通信側 で起きます。


⚠️ FTPアクティブモードが危険・不安定な理由

アクティブモードとは

という、
サーバー側から外へ通信する仕組みです。

なぜ問題になるのか

現代のインターネットでは、

が、
外からの通信を自動でブロックします。

そのため、

という現象が起きます。

👉 ポートを開放すれば回避できますが、
セキュリティ的に危険なため推奨されません。


✅ FTPパッシブモードが主流な理由(なぜ必要?)

パッシブモードとは

すべて 内側から外側への通信 になります。

メリット

📌 そのため現在は
FTP=パッシブモードが標準です。


✅ FileZillaでの設定方法(必須)

  1. 編集 → 設定
  2. FTP → 転送モード
  3. 「パッシブモードを使用」 にチェック

🔐 IP制限・ファイアウォールとは

Wi-Fiを変えただけで接続できなくなるのは、
サーバーが正しく守られている証拠です。


⏱ タイムアウト時間の設定(安定化)

編集 → 設定 → 接続

使い方推奨秒数
通常30〜60秒
Wi-Fi不安定120秒
高速回線20秒

💡 初心者は 60秒 がベスト


🗂 ステップ③:自作テーマをアップロード

  1. FileZillaでサーバーに接続
  2. 左(ローカル)でテーマフォルダを確認
  3. 右(リモート)で /wp-content/themes/ を開く
  4. 左から右へドラッグ&ドロップ

🎉 ステップ④:アップロード確認

WordPress管理画面
「外観 → テーマ」 を開き、
テーマが表示されていれば成功です。


💡 用語まとめ

用語かんたんな意味
プロトコル通信のルール
ホスト名サーバーの住所
ポート入口番号
パッシブモード内側からつなぐ安全な方式
public_html公開されるフォルダ

🔐 よくある失敗と対策

状況原因対策
接続できないパスワード違い管理画面で再確認
フォルダが見えない場所違いpublic_html確認
表示されないindexなしindex.html配置

🎯 まとめ

👉 仕組みを理解すると、
FTP以外のサーバー作業でも応用できます。